貸株金利が高額な銘柄を買えば儲かるのか? むしろ損する?

SBI証券や松井証券、GMOクリック証券には証券会社に株を貸して金利を受け取る「貸株サービス」があります。
銘柄によっては20%といった高額の貸株金利が適用されているものもあります。

一年間、株価が横横でも、貸株金利だけで20%の利益が得られます。すごいですね!

とはいえ、リターンにリスクはつきもので、証券会社が倒産したときは株式を失うリスクがあるので注意が必要です。
また税制上、貸株金利は雑所得になるため、税金が高くなるデメリットがあります。

と、まあこういった内容は株をしている人ならほとんどご存知のことだろうと思います。

では、リスクとメリット、デメリットを天秤にかけてみて有利なのか、不利なのか・・と考えてネット上を探し回ったのですが、納得のいくデータは見つかりませんでした。

したがって、自分で検証してみることにしました。

貸株金利ごとの約1年間の株価推移を確認する

私の知る限り、過去の貸株金利を検索できるサイトはありませんでした。
手元にあるもっとも古いデータはSBI証券で2016年5月2日に取得したものです。

よってその時点の貸株金利をもとに3つのグループに分けて、2016年5月2日から2017年4月7日までの約11カ月の株価推移を計算してみました。

 ①:貸株金利1%以上(292銘柄平均)
 ②:貸株金利5%以上(14銘柄平均)
 ③:貸株金利対象の全銘柄(3915銘柄)

なお以下の点に注意してください。

 ・実際は毎日貸株金利が見直されているのですが、簡略化のために無視しています。(つまり、グループ分けは一貫して同じということです)
 ・③は東証のほとんど全銘柄といっていいでしょう。
 ・対比のため、日経平均の値動きを一緒にグラフ化しています。
 ・金利収入はグラフに現れていません。

結果は以下の通りです。

2016年5月2日~2017年4月7日での利回りは以下の通りです。
日経平均   :15.7%
1%以上   :17.7%→+約1.9%が金利で上乗せされ、合計19.6%
5%以上   : 9.2%→+約9.1%が金利で上乗せされ、合計18.3%
全貸株対象銘柄:20.2%→+約0.3%が金利で上乗せされ、合計20.5%

1.9%, 9.1%, 0.3%というのはそれぞれのグループの貸株金利を単純平均した値です。

貸株金利が高い銘柄を狙えば狙うほど損をする!?

この結果から以下のことがわかります。

 1)貸株金利が高い銘柄はボラティリティが大きい
 2)貸株金利を加味しても、金利5%以上銘柄群は、金利1%以上銘柄群に劣る
 3)さらに金利1%以上銘柄群も全貸株対象銘柄群に劣る
 
 
ということで、なんとも皮肉な結果ですが、貸株金利が高い銘柄を狙えば狙うほど市場平均に劣る結果となってしまうことがわかります。
ここに証券会社破綻リスクと税金デメリットを考慮すると、貸株金利が高い銘柄はむしろ敬遠すべきではないかと思えてきます。

むろん、たった11カ月のバックテストでしかありませんし、個々の銘柄では平均と大きく異なる動きをしているものもあるはずです。
わかりやすいのがシャープです。2016年5月2日時点では、貸株金利が9%もあり、終値は141円です。それが今や456円と値上がり益だけで3倍以上になっています。(その中で貸し株金利は徐々に減って、いまはほとんどつかなくなっていますが)

ここで言いたいのは、貸株金利だけにひかれて買うと痛い目にあう可能性が高いですよ、ということです。

たまたま別の理由で買った銘柄が、高金利な場合、ちょっと貸してみる・・私の場合はそういった運用にとどめています。

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コメント

  1. kobao より:

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