東芝のような株をシステムトレードの対象とするべきか?


本日、東芝が監査法人の承認を得ないまま決算発表するという前代未聞の事態になりました。

その賛否はさておき、システムトレードを続けていると、東芝のような破綻リスクのある株についてもシグナルが点灯することがあります。

そのとき、皆さんはトレードするでしょうか? それともシステムに逆らってトレードを見送るでしょうか?

私の場合、トレードを見送ることもあれば、見送らないこともあります。
それは東芝の破綻リスクを見積もっているわけではなく、単純にシステムの動きに任せている感じです。

破綻株の回避方法

私は基本的にすべてのシステムトレードで100円以下の株を対象にしていません。
これは100円以下の株は値動きが激しすぎるのと、破綻リスクが高いと判断しているためです。
実際、これを守っていれば、破綻株の半分以上は回避できると考えています。

さらに「信用新規買い」が禁止されているものを回避しています。(発注ツールが発注に失敗するので自動的にはじかれています)
今日はUMNファーマ(4585)のシグナルが出ましたが、信用新規買いができないため発注失敗になりました。

おまけに一つ上げるとすれば、「監理ポスト」銘柄も避けるとなお安心です。東芝も今は監理ポスト銘柄です。
ただし、監理ポスト銘柄はチャンスになる場面も多々ありますので、私は除外しないことにしています。

上記3点を守れば、9割方、破綻株を避けることが可能だと思います。

といっても、100%回避するのは不可能です。
それでも私は「この銘柄は破綻しそうだからやめておこう」といって取引をキャンセルすることはありません。
残り1割を怖がってチャンスを逃す「機会損失」の方が大きいと判断しているからです。

実際、一度だけ破綻株をつかんだことがあります。懐かしの「エルピーダメモリ」です。
200円台で上場廃止が決まったこと、当時はすべて裁量で仕掛けていたこともあり、逃げられませんでした。

破綻株を回避するのは避けられないとあきらめた方がよいです。
投資先を分散させることで生き延びるしかありません。

初心者の方は1銘柄のウェイトは5%程度(つまり20銘柄分散)を上限にするのがよいと思います。
新興株などボラティリティが高いものを中心にしている方は30銘柄分散がお勧めです。

私が運用しているシステムは、基本は20銘柄分散です。中には40銘柄分散で運用しているものもあります。

バックテストとのずれ~問題は生存バイアス~

システムトレードは過去の破綻株も取引対象にしてバックテストしているので安心感があります。
しかし、本当にバックテストと実際のトレードが一致するのか、という不安があります。

バックテストと実際のトレードがずれる理由は以下のパターンが考えられます。

 ①信用規制
 ②生存バイアス

①は信用規制情報をバックテストに加味していないために発生します。
バックテストは信用規制を意識しないので取引していますが、リアルでは信用規制で取引回避、というずれが発生します。
過去の信用規制を探すのは難しく、また証券会社によっても異なるので、もうあきらめています。

ただし、このずれは「リアル取引は回避する」というより「安全な方」へのずれなので、気にする必要はないと思います。

②はちょっと難しい言葉ですが、簡単に言うと「今からシステムトレードを始めた場合、ちゃんと2012年に上場廃止になったエルピーダメモリのデータをバックテストに含めているか? 含めていないリスクがあるのでは?」ということです。

今から株価データを集めるとき、例えばYahooファイナンスで上場株式の一覧を取得し、それぞれのコードについて過去にさかのぼって取得した場合、高確率でエルピーダメモリの株価データは抜け落ちてしまいます。

こういった罠はプロの研究者が論文を書くときにもはまる(小型株効果は、この生存バイアスの仕業だという指摘もあります)ほどのものなので、一介の個人投資家が完全に回避できるかといわれると、正直自信がないのです。

私も数百メガの株価データがデータベースにまとめて、日々メンテしていますが、過去のデータになればなるほど誤りや抜けが含まれているかも知れません。

これについても対策は「分散投資」しかありません。

例えば年に10回しか取引しないシステムがあったとしましょう。その中に実は生存バイアスによって消されていた11回目があって利益を全部吹き飛ばしてしまう可能性があります。

しかし、年に1000回取引するシステムであれば、隠れた取引が2~3回あったとしても誤差の範囲になるでしょう。

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