新しく空売りできるようになった株を売ると儲かるのか

株には一般の個人投資家が空売りできる「貸借銘柄」と空売りできない「非貸借銘柄」があります。

はじめはみんな「非貸借銘柄」であり、東証が指定することで「貸借銘柄」となります。

貸借銘柄に指定される銘柄と指定日はJPXのサイトで確認できます。

http://www.jpx.co.jp/listing/others/margin/index.html

※実際は信用規制が引かれて空売りできないケースもあるのですが、簡単のため、以下では信用規制は考慮していません。

貸借指定は前もって、遅くとも数営業日前には発表されているようなので、
初めて空売りできるようになった日の寄り付きで空売りすれば、儲かるのではないか? と想像しました。
空売りが可能になることで需給バランスが崩れ、売りが優勢になる、と考えたのです。

実際に検証してみましょう。

2015年~2016年までに貸借銘柄に指定された銘柄(全201銘柄、ETF除く)の貸借指定日からの100営業日の株価変化の平均を求めました。
結果は以下の通りです。

グラフからわかることは、以下2点でしょう。

 ①貸借指定から10営業日ぐらいはやや軟調
 ②長期的には右肩上がりで100営業日目には約4%上昇している。
 
①は空売りにより10日で平均して1%の利益が得られるということです。年率だと23%程度です。
 また、貸借指定の前に買い持ちしていた人は、一時的に売り払った方がいいのでは、とも考えられます。
 
②は買い持ちしていれば、100営業日で+4%の利益、という成績になりますが、相場全体の調子がわりとよかった2015年と2016年であること、貸借指定されるのは中小型の値動きのいい株であることを加味すると、この程度の利回りは特に優位性があるとは言えないでしょう。

私は②よりも①の方に妙味があるように思えますが、いかがなものでしょうか。

参考までに全201銘柄の10営業日目時点での価格変化率をプロットしたのが以下の通りです。

ちなみに10営業日での最低のマイナスはFFRI(3692)で-29%, 最大のプラスはアイレップ(2132)で+24%です。
FFRIはかなりの割高株として有名でしたので、ここぞとばかりに空売りが入ったと考えられます。

逆にアイレップはデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムとの経営統合があり、株式交換でこの後、上場廃止になりました。そういった思惑で買いが入った結果、貸借指定後も上昇したのではないか、とも考えられます。

以上のようにこの手法は、ファンダメンタルズも加味することで精度を上げていくことができるのではないでしょうか。

取引数が少ないのが欠点ですが、イベント投資の一つとして考えておくのは悪くない気がしています。
実際、私は毎週JPXのサイトを見て、新規に貸借銘柄に指定された会社は欠かさずチェックするようにしています。

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