テクニカル投資の限界と朝一開示投資法について

テクニカル投資には限界がある?

 テクニカル投資には限界がある、と思っていた時期が私にもありました。
 2008年、リーマンショックのさなかに投資を始めた私は、

 ・テクニカルだけで勝てるほど株は甘くない。実際、逆張り投資家はリーマンショックで大量に退場した
 ・市場はある程度効率的なはずで、手数料を加味すると、インデックスに勝つのは難しい
 
 と考えていました。
 当時、私はインデックスと優待株をちまちま買って、それで満足していました。
 
 考え方が変わったのはシステムトレードを本格的に始めてからです。
 
 そのときはまだテクニカルに興味はなく、イベント投資で戦略を考えていました。
 具体的には「〇〇を発表した株が▲▲になったら、××で仕掛ける」という感じのものです。
 (すみません。いつかまた使うかもしれない戦略なので伏字です)
 
 仕掛けは上記の通りでいい感じだったのですが、手じまいの仕方に悩んでいました。
 ちまたでよく言われる「買値から10%下落したら損切り」というのを試してみたところ、改善するどころか恐ろしいほどぼろぼろの結果になりました。
 
 「買値から10%下落したら損切り」は悪手なのだなあ、と思ったのと同時に、「そんなに悪手ならその反対側にいれば儲かるのでは?」と考えました。
 そんな折、Sand氏がボトレという逆張りシステムを販売していることを運よく知り、思い切って購入したことは以前記事にしました。
 

トレーダーズ効果(あるいは市販のシステムトレードストラテジーの購入とカスタマイズについて) 若干乗り遅れた感じがあるが、尊敬するSan...
 
 おかげさまでボトレは順調に利益を上げており、「テクニカル投資に限界がある」という考えはまったくなくなりましたが、それでもテクニカル投資がすべてとは考えていません。理由は2つあります。
 
 1つはチャーチストがよくいう「その株のすべてがチャートの値動きに表れている」が嘘っぱちだと思うからです。下落している株を見ても、下方修正で下げているもの、不祥事で下げているもの、単純に相場の影響(ベータ)で下げているものなどなど、下げる理由はそれぞれです。その理由(イベント)に着目することでパフォーマンスを改善できると考えるのは自然なことではないでしょうか。
 
 2つ目はテクニカルのパターンには限りがあると思うからです。MACD、RSI、移動平均 乖離率など指標は数多くあり、自作すれば無限にあるのですが、結局逆張りは逆張り、順張りは順張りです。逆張り買いの戦略を10個考えれば10倍儲かるかといえば、違うでしょう。せいぜい3~4種類ぐらいでシグナルが重複したり、リスクが高すぎるようになったりして、限界が見えてきます
 
 
 

イベント投資法との出会い

 
 イベント投資法について語るのは難しいです。
 たとえば「東証1部昇格期待投資法」はv-com2氏が書籍にし、これが非常に良本だっ たこともあり、一気に広まってしまった感があります。もうこの本の猿真似では絶対に儲からないほど広まっています。
 

 今から始める人は、まだ広まっていない投資法を新しく考える必要があります。
 ここでは私が考えた「朝一開示投資法」をご紹介したいと思います。

 初めにいっておきますが、この投資法はうまくいきません(笑)。
 失敗作なのですが、後述する理由によりとても思い入れがあり、この機会に発表しちゃいます。
 

朝一開示投資法

 「朝一開示投資法」とはその名の通り朝一に適時開示を行った銘柄を仕掛ける投資法です。
 よく08時台に「本日の一部報道について」と題する開示が出たのを見たことがある人は多いのではないでしょうか。
 まだアンダーな話をマスコミがすっぱ抜き、記事にされてしまったため、「当社の発表したものではないです」「決まり次第速やかに発表します」と朝一にお断りする企業が毎年多数現れます。
 
 ※余談ですが、IR担当者は大変だなあ、と思います。徹夜や早出して開示を出さないといけないわけですから
 
 私はこれを投資手法に取り入れられないか、と考えました。
  
 狙いとしては、
 
  ①適時開示に出る前のアンダーな話であれば、まだ株価に織り込まれていないはずであり、朝一で仕掛ければ儲かるのでは?。
  ②朝一の開示であれば、兼業投資家はあまり見ておらず、昼休みあたりに気づいて買ってくるのではないか?(そのタイミングで売り抜ければよい)
  ③プロは開示を見ているだろうが、公式発表が出るまでしばらく様子見になるのではないか? いつでも買えるという安心感がかえって仕掛けを遅らせるのではないか?
  
 むろんすべては推測のため、過去のデータをあさってきてバックテストを行いました。
 結果は・・・・いまいちでした。とても運用には耐えられないものでしたが、ここであきらめてはいけません。
 テクニカルが残っているからです。
   

シンプルなテクニカル×シンプルなイベント投資法

 同じ「朝一の開示」でもチャートの形によって持つ意味は変わってくるはずです。
 チャートの形と開示の内容について以下の4パターンに分けられます。
 
 ①トレンドが上のとき、好材料の開示が出る。
 ②トレンドが上のとき、悪材料の開示が出る。
 ③トレンドが下のとき、好材料の開示が出る。
 ④トレンドが下のとき、悪材料の開示が出る。
 
 ①と④は開示より前にいち早く気づいた人が買って(売って)いたのでは→今更仕掛けてももうからないのでは、と考えられることができます。よって①、④を除いた仕掛けを考えました。
 なおトレンドの上下は移動平均乖離、好材料・悪材料の区別は当日の寄り付きがギャップアップかギャップダウンかで判定しました。
 
 ①と④を除くことでパフォーマンスは改善しましたが、それでも実運用には程遠い状態でした。
 その後の試行錯誤も実らず、結局お蔵入りになりました。でも私は落ち込むことはなく、むしろ満足感が勝っていました。
 今回は成果を得られなかったけれど、この調子でアイデアを出していけばいつか実を結ぶだろうと確信できたからです。
 実際、そのあとも多くの投資法を考え、運用していますが、大半はイベントにテクニカルを加味したものになっています。

まとめ

 長くなりましたが、まとめると以下の通りです。
 
 ・テクニカル投資はある程度儲かるけど、チャンスは多くない。
 ・イベント投資はある程度儲かるけど、広まってしまったらおしまい。
 ・イベント投資にテクニカル投資を加味して他者と差別化する!

 いかがでしょうか? もちろん投資方法に絶対的な正解はなく、自分のやりたいようにやって儲かればそれでいいのですが、テクニカルオンリー、イベントオンリーで煮詰まってしまっている方に、この記事が何らかのいい影響を与えられたら、こんなにうれしいことはありません。

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