均等額投資バックテストと実金額投資バックテスト

突然だが、私は株のバックテストおよび最適化の際、すべて均等額投資でテストしている。

均等額投資とは私が勝手につけた名前だが、一言でいうと、すべての個別銘柄を同じ金額で均等に買えたとみなす方式である。
例えば初期投資資金が100万円で、5分割の投資を行うとする。そしてある日、仕掛け条件に合致した銘柄が5つ出たとしたら、その5つを均等に20万円ずつ仕掛けるという方式である。

むろん、実際は20万円均等に買えるわけではない。ある銘柄は単元株が21万円であり実際は買えなかったり、さらには単元株が100万円だったりすることもある。ある銘柄は単元株が11万円であり、9万円が現金として残ることになる。
このとき、私が作ったプログラムによるバックテスト結果と実態がずれてしまうことになる。

イザナミのような本格的なシストレツールは、均等額投資ではなく、実際の金額によるバックテスト(これを実金額投資バックテストと呼ぶ)を行えるため、このようなずれは発生しない。

それでも私はプログラムを治して実金額投資にすることはなく、シストレを始めたころからずっと均等額投資で運用していえる。

そもそも独学でシストレを始めた私にとって、最初はなるべく簡単なプログラムを組みたいと思っており、均等額投資の方がとっつきやすかったのである。
イザナミをあとから触ってみて「ああ、実金額投資のバックテストもがんばればできるよなあ」と思ったのである。

しかし、今から自作プログラムを実金額投資へ変えようとは思わない。理由はいくつかあるが、まずは均等額投資のメリット・デメリットを上げてみたい。

■メリット1 初期資金によらない結果が得られる。
 これは利益をすべて「割合」で求めるためである。初期資金が100万だろうが1000万だろうが1億だろうが同じテスト結果が得られる。
 (もちろん投資額が増えるにつれて流動性に気を付ける必要性が増すが・・)

■メリット2 取引がより多く発生する。
 これは一時期のOLCや現在の任天堂といった値嵩株の場合、実金額投資では発生しない取引も均等額投資であれば取引対象となる。
 バックテストは少しでも取引数が増えればその分、信頼性が増すため、これは地味にメリットである。
 値嵩株は動きが違う、と考えている人にとってはデメリットだろうが、私は超低位株を除けば値嵩だろうが低位だろうがほとんど動きは変わらないと思っているのでメリットでしかない。

■メリット3 値嵩株に依存しないリスク・リターンが測定できる
 例えば上限50万で実金額投資バックテストをした場合、ある銘柄は26万仕掛けて+10%の利益であり、2.6万円儲けたとする。
 その一方で49万を仕掛けて-10%の損失であり、4.9万円損したとする。合計すると2.6-4.9 = -2.3万円の損となる。
 現実的には損失であるが、理論上の損益では±0%である。純粋にシステムの堅牢性を測るのであれば、±0%とみなして評価する方がよいと考えている。

■メリット4 株式分割・併合の影響を受けない。
 これは説明が必要ないだろう。イザナミの弱点の一つである。

■メリット5 バックテストより実態の方がローリスク・ローリターンになる
 例えば100万円を5分割で投資する場合、バックテストでは100%(100万円)投資の場合があるが、実際の運用では端数が出てまず100%にはならない。
 よってリスクもリターンもバックテストより実運用が小さいことになる。これが逆に「大きい」となると運用に躊躇してしまうが、小さい分には扱いやすい

一方でデメリットも無論ある。

■デメリット1 バックテストと実運用が一致しない。
 これは初めに述べた通り。しかし、今回の件も含めて、ある程度のずれは仕方のないものだと考えているので、あまり大きなデメリットとは考えていない。

■デメリット2 余った余力の有効活用など柔軟な仕掛けがやりにくい
 例として、100万円の5分割運用を考える。このとき1単元11万の株を5銘柄買った場合、バックテスト上は20万円×5銘柄(厳密には20%×5銘柄)だが、実運用では11万円×5銘柄となり、余力の違いが大きく出る。この時、余力の45万円を使って6銘柄目を買いたくなるが・・・バックテストでは買わないことになっているので悩みどころである。
あるいは、そもそも11万円×4銘柄を持っていて、次に11万円ではなく次は22万円分を買ってバランスを整える方法もあるのだが、これもバックテストから離れてしまうことになる。

こういう場合、私はけっこう裁量任せで仕掛けてしまうことが多い。
5分割運用を前提にしたバックテストであっても、6分割にしたとたん優位性が消えてしまうわけではない。
よって6銘柄目を買ったり、4銘柄目だけウェイトを増やしたからといって極端に成績が落ちるわけではないのである。

【結論】
このような差異を考えなければならないのは、そもそも運用額が小さすぎるからである。
上記の例でも100万円5分割だから問題になるのであり、100億円の5分割であれば、均等額だろうと実金額だろうとほとんど結果に違いはない。
よって結論としては「どちらでもいいからさっさと運用額を増やせ!」ということになる。

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